はじめに
日本では少子高齢化による人手不足が深刻化しており、多くの企業が外国人材の採用を進めています。実際に日本で働く外国人労働者は年々増加しており、企業にとって外国人雇用は重要な人材確保の手段となっています。
しかし、外国人を雇用する際には、
日本語教育
職場環境の整備
研修や教育費用
など、さまざまなコストが発生します。
こうした企業の負担を軽減するために、国や自治体では外国人雇用に関連する助成金制度が用意されています。
この記事では、
外国人雇用で使える主な助成金
助成金の条件や金額
申請時のポイント
活用するメリット
について、企業の人事担当者や経営者にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 外国人雇用で助成金はもらえる?
- 外国人雇用で活用できる主な助成金
- 自治体の外国人雇用助成金
- 助成金を活用するメリット
- 助成金申請時の注意点
- 特定技能制度との関係
- 転籍後のキャリア
- 育成就労制度はいつから始まる?
外国人雇用で助成金はもらえる?
外国人を雇用するだけで自動的に助成金をもらえるわけではありません。
助成金は次のような取り組みを行った場合に支給されます。
職場環境の整備
人材育成
雇用維持
正社員化
つまり、外国人雇用に関する環境整備や教育などを行った企業に対して支給される仕組みです。
また、外国人労働者は日本人と同様に助成金の対象となるため、条件を満たせば多くの制度を活用できます。
外国人雇用で活用できる主な助成金
外国人雇用に関連して活用されることが多い助成金は、主に次の5つです。
人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備コース)
外国人雇用に最も関連する助成金がこの制度です。
主な内容
外国人労働者が働きやすい職場環境を整備した企業に助成
就業規則の多言語化
相談体制の整備
日本語研修の実施
などが対象になります。
助成額
最大 約72万円程度(要件を満たした場合)とされています。
人材開発支援助成金
外国人を含む従業員に対して、職務に必要な教育訓練を行った場合に支給される助成金です。
対象となる研修の例
技能研修
専門知識の習得
職務関連の日本語教育
などです。
研修費用や研修期間中の賃金の一部が助成されます。
キャリアアップ助成金
非正規雇用の従業員を正社員へ転換した場合などに支給される助成金です。
対象
契約社員
パート
派遣社員
外国人労働者も対象になるため、長期雇用を促進する制度として活用されています。
トライアル雇用助成金
職業経験が不足している求職者を試用期間として雇用する場合に支給される助成金です。
外国人も条件を満たせば対象になるため、
初めて外国人を雇用する企業
採用リスクを減らしたい企業
などで活用されています。
雇用調整助成金
景気悪化などによって事業活動が縮小した場合でも、従業員の雇用を維持する企業に対して支給される助成金です。
外国人労働者も日本人と同様に対象になります。
自治体の外国人雇用助成金
国の助成金だけでなく、自治体独自の助成制度もあります。
【特徴】
助成額は10万円〜100万円程度
日本語教育費用の補助
採用費用の補助
技能研修の補助
などがあります。
自治体によって制度内容が異なるため、企業の所在地の自治体制度を確認することが重要です。
助成金を活用するメリット
外国人雇用で助成金を活用することで、企業には次のメリットがあります。
採用コストを削減できる
外国人採用には、
教育
通訳
研修
などの費用がかかります。
助成金を利用することで、これらのコストを軽減できます。
職場環境の改善
助成金制度では、
多言語対応
相談体制の整備
研修制度
などが支援対象になります。
これにより、外国人労働者が働きやすい職場環境を作ることができます。
人材定着率の向上
外国人雇用では、定着率が課題になるケースがあります。
助成金を活用して教育やサポート体制を整えることで、離職率の低下につながる可能性があります。
助成金申請時の注意点
外国人雇用助成金を申請する際には、いくつか注意点があります。
不法就労は対象外
助成金の対象になるのは、適切な在留資格を持つ外国人のみです。
技能実習生は対象外のケースもある
技能実習制度など、一定期間で雇用契約が終了する制度では助成対象外になる場合があります。
事前申請が必要
多くの助成金は、
事前計画
労働局への申請
が必要です。
後から申請しても認められないケースがあるため注意が必要です。
育成就労制度は、単独の制度ではなく特定技能制度と密接に関係しています。
一般的なキャリアの流れは次のようになります。
育成就労
↓
特定技能1号
↓
特定技能2号
つまり、育成就労制度は外国人材が日本で働くためのスタート段階の制度として設計されています。
まとめ
外国人雇用に関する助成金について整理すると、次のようになります。
外国人を雇うだけでもらえる助成金はない
職場環境整備や教育などの取り組みが必要
国の助成金と自治体の助成金がある
最大数十万円〜数百万円の支援を受けられる可能性がある
主な助成金
人材確保等支援助成金
人材開発支援助成金
キャリアアップ助成金
トライアル雇用助成金
雇用調整助成金
外国人材の活用は、今後の日本企業にとって重要な人材戦略の一つです。助成金制度を上手に活用することで、採用コストを抑えながら外国人雇用を進めることができます。
制度は毎年変更されることがあるため、最新情報を確認しながら活用することが大切です。
外国人雇用についてご質問のある方は、アジェッサ協同組合にお気軽にご相談ください。
